【設問1】
別件逮捕はまあいい。が、なんか刑法パクったろの精神で謎の(2)が。しかも、伝聞じゃねえのかい。

 別件逮捕の問題といえば、想起されるのは平成23年の問題。過去問はLIVE本準拠で演習していたから、別件についての逮捕→勾留→余罪取り調べっていう流れで準備していました。そして、そのままの流れで書くことに。
 逮捕の理由んとこ、「…相当程度の蓋然性」っていう定義を、「…明白性」にしてしまった。ミス。そして、必要性で規則引いたけど、ここで逃亡のおそれ認定もしたから、勾留要件書くことなくなるという。87条1項だけ引いたけども。
 で、余罪取り調べ。考慮要素明確に暗記してはなかったから、まあある種のでっちあげ。普段は、考慮要素って、当てはめんとこで合わせて書くようにして前出しはしないんだけど、一応書いておいた。自分の整理のためでもあるけど。
 本番でどこまで丁寧に事実引いて評価したかはどうでしょうね。それなりには書いているはずだけども。とりあえず思ったのは、「本件(強盗致死)のほうが取調べ時間長いけど、別件の空き時間にやってたっぽい感じだし(というか別件は他の証拠固め初めてるし、自白取りに行かんでもとりあえずええやろみたいなイメージ)、セーフ!! 後半で違法にするってのも決めてたから適法にしなきゃいけないってのもあったけども。

 んで、(2)。まあ、ここはTwitterでも5chでもいろいろ言われているところでしょうが、僕なりに現場で思ったことを。
 まず、設問の指示を分節すると、
①「1とは異なる結論」
②「を導く理論構成」
③「具体的事実を摘示」
④「これを採用しない理由についても言及」 となる。

まず、①。シンプルなのは適法→違法、違法→適法でしょう。もっとも、逮捕・勾留・身体拘束と3つに区別できるし、部分的に結論を変えるというのも「異なる結論」には当たるだろうからこれもアリだよね、きっと。
で、②。事実の評価で対立させればよいみたいな指摘が一部あったけど、事実の評価って「理論構成」とは違うんじゃないかなーと思ったり。事実の摘示は、③であって、やっぱり素直に考えると「理論構成」≒法律構成と読み替えるんじゃないかなー。個人的な見解です。
③、まあこれは要するに、抽象論で終わらすなということでしょう。
④もまあ書いてりゃいい。

 次の問題は、1と2のバランス。つまり、1も2も同じ分量が求められているのか、1をメインで2は少なめか。私は、後者だと思っている。というのも、採用しない理由まで求められていること。あえて採用しない内容でゴリゴリ書くことを求められているとは思わん。

 最後に、どの説を書けばいいのか。知らん。実態喪失説なんて知らんわ。まず、基本書として使ってたリークエには①〜⑤として5つの説が紹介されているが、「実態喪失説」という言葉そのものがない(1版だけど2版なら書いてあるのか???)。そして、③〜⑤の説はサラッと流し読んだだけ。
 平成23年出題趣旨。こっちも「別件基準説と本件基準説を中心に多様な考えた方があるところであり…」とされてるだけ。
 果たしてそこまで求められていたのか、どうなんでしょうねえ。ちなみに私は、別件は余罪取り調べの問題として適法→後段は、本件基準により違法としています。実は、上に書いた「1をメインで2は少なめに」というのと上手くハマってると思ってるんだよねー。前段はゴリゴリ当てはめ、後段はPが他に罪ねえかなって社長説得してたあたり使って目的認定、みたいな。まあ刑訴得意でもないし深いことはまったくわからんのでここはもうしゃあなし。

【設問2】
 要否は・・・いらんよな?すべきと思ったからこそ検察官は訴因変更しようとしてるわけだし。第一、そんな書く時間ねえ。というわけで書いてません。
 可否はまあ。最低限のことは書いたつもり。でも、「可否の書き方はこれで大丈夫」と誰かのお墨付きをもらったわけでもないので実際は不明。
 んで、公判前うんぬん。後でノートみたら百選あったね、全く思い出せんかった。とりあえずここらへんはでっち上げ規範使って、社長が急に言い出したんやからしゃあないやろって感じで書いてます。まあ案の定書きなぐりだけどみんなそうだよね、ここらあたりは。

 というわけで、結局設問1の正解筋は不明なわけだけども。一応の水準は、、よーわかりません。ひとつ言えるとしたら、例年は、刑訴については理論部分、いわゆる「論点」は書いて当たり前で、むしろ評価が勝負(民法とかわりと法律構成気がつけば勝ちみたいなとこあったし)。でも、今年は理論面も謎になった結果、そこでも差がつく可能性が出た、と。言い換えれば、評価得意マン=必ずしもAとは言い切れないし、評価不得意マンでも多少は点数が上がる可能性がある、みたいな感じかな。もっとも、それでも具体的事実とその評価が最重要なのはいわずもがなですが。

 成績評価は、うーん。真ん中くらいかなあ、得意でもないし。というわけで、主観的評価は・・・C!
やっと書き終わったあああああ。